いじめを科学する

脳科学の視点から分析した「いじめ」の原因  

                         〔西根中学校校報 「修文錬磨」第30号より転載〕「ドーパミン」は脳内神経伝達物質の1つです。皆さんも聞いたことがありますよね。
とてもプラスの効果もあり、私たちを元気づけてくれます。

   例えば、何か成功して「やったぁ」と思った瞬間にドーパミンが分泌されます。とても心地よいので、「またがんばろう」と思うのですね。ドーパミンを上手に分泌させることで、「やる気スイッチ」をオンにできます。意欲を高めてくれます。

 しかし、最近の研究で「人の悪口を言っている時」にもドーパミンが分泌されることが、論文、書籍やレポートで報告されています。ですから「いじめ」の時にも分泌されていると思われます。このドーパミンの怖さは「中毒性」にあると思われます。
 今日はいじめの対策について、脳内ホルモンの働きの点から考えてみましょう。
  (このドーパミンを急激に、脳の限界を超えて分泌させるのが「覚醒剤」です!)


ドーパミンに騙されるな!

 「いじめは駄目です」。
 学校でも何度も言います。絶対に許されないことです。

全国の学校でも言われています。
それなのに・・・なぜ、いじめは根絶しないのか。

根本の原因は、脳にありました。
「いじめは楽しい」。
脳が、そのように感じてしまうからです。

 相手を自分より低い立場に置けば、自分の命や立場が守られる。極めて動物的で原始的な生命維持のための
 脳の働きとも言えます。
 

 脳は、そのような言動にドーパミン」というご褒美を 
 与えてしまったのです。「ドーパミン」は快感物質です。気持ち良くなり、中毒性もあります。だから危険なのです。

虐待、パワハラ、セクハラ、DV、民族紛争、人種差別、
ラインはずし、ヘイトスピーチ、体罰、暴行。

 すべて犯人は同じ。「ドーパミン」です。
だから、日本中の高校や大人の職場でもありえます。

 しかし、今の私たちには、そのような生命維持の必要は
ありません。動物的な脳機能に騙されてはいけません。

 ●私たちは獣じゃない!
 ●私たちは中毒じゃない!
 ●人の痛みを知る人間だ!
 ●助け合える人間だ!
 ●いじめなんて絶対しない!

  本能とも言える脳の機能がいじめを生むなら、私たちは「理性」の力でいじめを止める。

   理性が「絆」を紡ぐ。

   (校報「修文錬磨」第30号より) *許可なく転載を禁じます。
 

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